【うずしお高校浄瑠璃部】(149) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第四章 新人舞台(四十)

 エンさんが帰ったあとも、店にはなじみの客が途切れずに入ってきたが、ラジカセから流れるのは『五条橋の段』の語りだけだった。

 どの客も最初は、「お ・・・

【残り 802文字、写真 1 枚】



  • Xでポストする
  • LINEで送る