【うずしお高校浄瑠璃部】(131) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第四章 新人舞台(二十二)

 鳴門海峡の潮は、圭介の視界のなかを右から左へと流れていた。瀬戸内海から太平洋へと注ぎこむ潮流だ。

 海峡の中央は大小の渦や波で白く覆われていた。渦 ・・・

【残り 790文字、写真 1 枚】



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