埋め立てで面積4倍に 浦安の歴史と変化 【千葉地理学会連載 おもしろ半島 ちばの地理再発見】

 現在では、「東京ディズニーリゾート」「ウォーターフロント」として知られる千葉県西端の浦安市。旧江戸川の河口部に位置し、都心からの直線距離は約12キロと近距離にあります。

 しかし、1969年までは鉄道がなく、東京都心に出るのに1時間以上かかるため、「陸の孤島」と呼ばれていました。また、もともと漁業が盛んで、昭和初期の様子を山本周五郎が「青べか物語」で描いたように、漁師町として独特の言葉や文化がありました。

 この浦安の地に大きな変化をもたらしたのが、漁業権放棄による埋め立ての推進と鉄道の開通です。

 1889年の市制・町村制施行(「明治の大合併」)以来、一度も他市町村と合併したことのない浦安は、面積わずか4・4平方キロと千葉県下で最も小さい町でした。しかし、1964年以降の海面埋め立て事業により、第1期が完了した95年には11・34平方キロ、2期が完了した現在の浦安は17・3平方キロとなり、市域が4倍に拡大しました。市域の4分の3が埋立地です。

 この間、産業やまちの姿も大きく変わりました。もともと、浦安の産業の中心は漁業でした。しかし、58年の工場排水による水質汚染のため漁業が振るわなくなり、62年に漁業権 ・・・

【残り 536文字、写真 1 枚】



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