【ふつうの家族】(216) 辻堂ゆめ・作 伊藤健介・画

 汗が引いていく心地よさにしばし身を委ねながら辺りを見回していると、「桜石(さくらいし)!」と奥から声がした。
 
「おお、森本(もりもと)! ひっさしぶりだなぁ。パーマなんかかけて、 ・・・

【残り 809文字、写真 1 枚】



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