【ふつうの家族】(213) 辻堂ゆめ・作 伊藤健介・画

 味方だと信じ込んでいた雨風の音が、妹の足音を隠すという裏切りを働いたことに絶望しながら、ちょうど検(あらた)めていた家電の説明書の束を、投げつけるようにして棚に突っ込む。 ・・・

【残り 762文字、写真 1 枚】



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