増成栗人選 【日報俳壇】

若草の上に寝転ぶ啄木忌 野田 塩野谷慎吾
 【評】盛岡に生まれ与謝野鉄幹に見出され、二十六歳で生涯を閉じた詩人・石川啄木。墓は啄木が一番好きであった函館にある。忌日は四月十三日。その日、作者はやわらかき若草の上に寝転び「わが暮らし楽にならざり」と ・・・

【残り 1104文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る