ラジオは欠かせぬ存在 日本で放送開始100年 視覚障害、松戸の塚原さん 「大切な情報源で友達」

お気に入りのポータブルラジオを手に持つ塚原さん=3月、松戸市の自宅で
お気に入りのポータブルラジオを手に持つ塚原さん=3月、松戸市の自宅で

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 日本のラジオが3月22日で放送開始から100年を迎えた。テレビやインターネットが普及した今も多くの人々に親しまれるラジオ。なかでも視覚に障害がある人にとって、音だけで楽しめるラジオは心強いツールのひとつだ。松戸市在住で全盲の塚原浩和さん(65)は「ラジオは欠かせない友達」と語る。そんな塚原さんに、ラジオの魅力と楽しみ方を取材した。

(報道部・井田心平)

 塚原さんは、会社員として働いていた30代のころに「網膜色素変性症」と診断を受けた。最初は夜になると見えづらくなるという症状だったが、次第に悪化して今から5年ほど前に全盲となった。ラジオは学生時代に受験勉強のお供として聴いていた程度で、大人になってから聴くことは長い間なかったという。

 それでも、視力が悪化していくにつれて音を頼りに生活するようになると、気付いたときにはラジオが欠かせない存在になっていた。1人暮らしをしているが「夜 ・・・

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