20中学校が「授業時数達せず」 柏市教委へ報告 実態調査、進路指導の面談なども影響か

柏市役所
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 柏市立の全21中学校のうち20校が2023年度の授業実績について、国が定めた標準授業時数を「未達成の学年がある」と報告していたことが分かった。4日開かれた市議会定例会の一般質問で田牧徹教育長は「特別日課やテストなど本来授業時数に含める時間を含まず報告されていた」と答弁。市教委が実態を調査中だが、一部では報告漏れ分を加えても未達成の結果になるとみられるという。

 標準授業時数は学校教育法施行規則で「1単位50分・計1015時数」と規定。文科省教育課程課は「一般的に標準授業時数は、災害や流行性疾患による学級閉鎖等の不測の事態以外では本来は達成されるべきもの」としている。

 一方、昨年4月に各中学校から市教委に提出された23年度分の教育課程実施報告によると、中1で16校、中2で12校、中3で20校が標準授業時数について未達成となっていた。市教委は取材に対し、報告漏れ以外の授業時数の不足分は生徒との面談などに充てられたと説明。中3では進路指導の影響も大きか ・・・

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