2025年2月3日 05:00 | プレミアム限定記事
農村指導者として後世に名を残した大原幽学(1797~1858年)。ゆかりの旭市では功績や歩みが受け継がれている。「貧しかった農民の暮らしを、少しでも良くしようと活動しました」。市の「大原幽学記念館」(同市長部)で、教えてくれた。
幽学は尾張藩(現愛知県)出身と伝わり、道徳と経済の調和を基本とした独自の学問「性学」を説いて農民らを指導。長部村(現旭市)中心に農村改革や農業技術改善、農民の生活改善に尽力した。幕末の混乱や飢饉(ききん)が重なり、農村は貧困に苦しみ人の心もすさんでいた時期だったという。
18歳から漂泊の旅に出た幽学は神道や儒教、仏教を学び、30代で社会運動の実践を決意。現在の長野県を経て房総入りし、後に腰を据えた長部村には39歳で初来訪。近くで講話を聞いた村の名主の依頼だった。生活面や作物の生産向上などを図る指導を行い、村を立ち直らせた。村人たちは教えを受け真面目に働いたとい ・・・
【残り 1111文字、写真 2 枚】
ライト無制限プラン以上の限定コンテンツです
閲覧するには、ライト無制限プラン または 千葉日報とのダブルプラン または トータルプラン にプラン変更して下さい
閲覧するには、ライト無制限プラン または 千葉日報とのダブルプラン または トータルプラン にプラン変更して下さい