若手起業家、地域応援窓口に 蔵元の信頼得て2号店 米栽培、立ち飲みも サケベース(千葉市) 【房総の酒に乾杯 ユネスコ文化遺産登録】

昨年11月にオープンしたSakeBaseペリエ西千葉店。手前右側にあるのが寄付型クレーンゲーム=千葉市中央区
昨年11月にオープンしたSakeBaseペリエ西千葉店。手前右側にあるのが寄付型クレーンゲーム=千葉市中央区
客に日本酒を提供する宍戸さん=千葉市稲毛区
客に日本酒を提供する宍戸さん=千葉市稲毛区
「SakeBase」のロゴをあしらった杯
「SakeBase」のロゴをあしらった杯

 昨年11月、JR西千葉駅に直結する商業施設ペリエ西千葉(千葉市中央区)内に1軒の酒販売店がオープンした。若手起業家が営む「SakeBase(サケベース)」の2号店で、日本酒の魅力を発信している。店舗内には里山を守る活動に寄付ができるクレーンゲームが設置されており、宍戸涼太郎社長(28)は「豊かな自然環境があってこその日本酒。地域を応援する窓口にしたい」と意気込む。

 宍戸さんは千葉工業大学在学中の2017年に仲間と起業。秋田から長崎まで全国の酒蔵に足を運び、地域の自然環境や文化と深く結びつく日本酒の世界に魅了された。「若者に大事な商品を預けられない」と取引を拒まれることもあったが、何度も通って蔵元の信頼を勝ち取り、仕入れ先も増えていった。

 18年に西千葉駅から徒歩約5分の場所(千葉市稲毛区)に念願の酒販売店を開業した。「顔の見える関係」を築いた蔵元から直接仕入れた日本酒を取り扱 ・・・

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