今も残る空襲の爪痕 不発弾発見相次ぐ 戦後79年 【回顧2024 取材メモから】

工事現場の校庭で見つかった不発弾=6月11日、柏市(同市提供)
工事現場の校庭で見つかった不発弾=6月11日、柏市(同市提供)
陸上自衛隊によって回収された不発弾=7月2日、柏市(同市提供)
陸上自衛隊によって回収された不発弾=7月2日、柏市(同市提供)

 来年で終戦から80年を迎えようとする中、今年は不発弾発見のニュースが相次いだ。名古屋市では中心部で不発弾が見つかり、宮崎空港では不発弾が爆発する事態になった。千葉県内では柏市で工事中の中学校敷地から3回、不発弾が発見され、79年前の戦争が今に至るまで爪跡を残すという現実が浮き彫りになった。

 防衛省統合幕僚監部によると、昨年度の陸上自衛隊による不発弾の処理件数は2348件、処理重量は計約37・5トンに上った。都道府県別でみると、処理件数・重量ともに地上戦が行われた沖縄県が最も多く、処理重量は沖縄が全体の約53%を占めている。過去5年間でみると、全国で処理件数はいずれも1千件を上回り、処理重量が20トンを下回った年はない。

 県内で陸自が処理した不発弾の件数と重量は、20 ・・・

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