2024年12月17日 18:20 | 有料記事

千葉地裁
千葉県我孫子市で2022年2月、長男=当時(3)=を布団に巻き放置して死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた母親の無職、永沼楓月被告(28)=同市=の裁判員裁判初公判が17日、千葉地裁(鎌倉正和裁判長)であった。被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、被告は事件当時、夫と長男の奏良ちゃんの3人暮らし。事件後、夫と離婚した。被告はほとんど1人で育児や家事をする中で、近隣住民から騒音への指摘があるなど負担を感じていた。21年11月には、近隣住民が虐待を疑って我孫子市に電話し、市職員が自宅を訪問。被告はその頃から奏良ちゃんが泣き止まないと布団で巻くようになった。
弁護側は「元夫が育児をほとんどせず、被告が(奏良ちゃんに)愛情を持って接していた」と主張した。1歳半健診では奏良ちゃんの言葉の少なさを指摘され、発達への不安を持って ・・・
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