廃校で避難所体験、資機材常設 日頃から防災意識向上へ 千葉市若葉区 【災禍に備える 房総半島台風・豪雨5年】

マンホールに取り付けて、電気、水道が停止しても利用できるトイレ=9月11日、千葉市若葉区の旧大宮台小
マンホールに取り付けて、電気、水道が停止しても利用できるトイレ=9月11日、千葉市若葉区の旧大宮台小
旧大宮台小には避難所の受付を再現したコーナーも常設
旧大宮台小には避難所の受付を再現したコーナーも常設

 千葉市若葉区は2021年から、廃校になった学校施設に災害時の装備品や備蓄品を用意し、普段から避難所の実態の体験ができる「模擬避難所」として活用している。「準備を重ねれば災害が起きても身を守れる」。災害時に利用する簡易トイレの仕組みや段ボールベッドの組み立て方法もこの場所で学び、日頃からの防災意識を高める。少子化で増え続ける廃校を使って展開する取り組みを取材した。

(報道部・井田心平)

 現在、模擬避難所として活用しているのは同区大宮町の旧大宮台小学校。21年3月に閉校したこの場所では、若葉区民向けに同区が募集して実施する見学会に加え、同区民を対象に個人や団体での個別の見学申し込みも受け付けている。同区地域づくり支援課によると、昨年 ・・・

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