2024年8月13日 05:00 | 有料記事

かっぱや鬼など、さまざまな妖怪が描かれた浮世絵が並ぶ企画展=鋸南町

当時人気の妖術使いが一堂に会し、競い合う姿を描いた月岡芳年の「豪傑奇術競(ごうけつきじゅつくらべ)」
東京湾に面し、海水浴客の憩いの場としても人気の「道の駅きょなん」に併設されている1985年開館の公立美術館。安房国保田(現鋸南町保田)で生まれ、「浮世絵の祖」と称される江戸期の画家、菱川師宣の足跡や師宣以降に生まれた浮世絵師の活躍を今に伝える。
同館では、故郷の保田に唯一残っていた師宣の肉筆水墨画「昇り龍図」や、師宣の父、吉左衛門の刺しゅう画「柿本人麻呂像」など貴重な品々を多数収蔵。歌川国芳や歌川広重ら江戸後期以降の浮世絵界を彩った絵師の版画作品も並ぶ。
館内では6月から、暑い夏にぴったりな企画展「~浮世絵に描かれた日本の妖怪たち~振り向けばもののけの夏」を開催。河童 ・・・
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