加曽利貝塚で出土の縄文土器、文様の縄ひも混入跡 全国2例目 制作過程迫る一歩に

研究成果についての展示を紹介する千葉市埋蔵文化財調査センターの西野所長=同市若葉区の加曽利貝塚博物館
研究成果についての展示を紹介する千葉市埋蔵文化財調査センターの西野所長=同市若葉区の加曽利貝塚博物館
縄の痕跡が見つかった土器片と復元した縄
縄の痕跡が見つかった土器片と復元した縄

 千葉市若葉区の加曽利貝塚で出土した縄文土器に、文様を施すための縄ひもが混入した跡が確認されたと、同市埋蔵文化財調査センターが発表した。縄文土器の文様は縄を押し付けた跡と分かっているものの、縄の現物は見つかっておらず痕跡の発見も全国で2例目。今回の調査では焼失した縄の大きさや形がCT撮影などで判明した。いまだ謎が残る縄文土器の制作過程に迫る一歩となりそうだ。

 土器の作成時に植物や虫など異物が混入してできる空洞は「圧 ・・・

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