2024年7月20日 05:00 | 有料記事

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」2023年公演より。中央が井上芳雄(クリスチャン)、左が上川一哉(ロートレック)、右が中井智彦(振付師)=写真提供・東宝演劇部
フランス革命から百年を記念し、1889年に開催されたパリ万博(4度目)。万博客の夜の観光を見込んで建てられたのがキャバレー「ムーラン・ルージュ(赤い風車)」だ。金持ちに外国人、芸術家や遊び人が押し寄せ満員御礼。
それから10年後が、この物語の時代背景。
客を笑顔にする「フレンチ・カンカン」の人気とは裏腹に経営は火の車。興行師はスター兼娼婦のサティーンを公爵の愛人にして援助を乞おうと画策。だがサティーンは貧乏なアメリカ人作曲家クリスチャンと恋に落ちる。
米同時多発テロの2001年、ミュージカル映画の常識を破る「ムーラン・ルージュ」が大ヒット。18年には映画とは一味違う切り口で ・・・
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