2024年5月16日 05:00 | 有料記事

千葉市美術館で開催中の「板倉鼎・須美子展」で図録監修と評伝を手がけた元松戸市教委学芸員の田中典子さん
松戸市ゆかりの画家、板倉鼎(かなえ)と須美子夫妻の大規模回顧展が千葉市美術館で開かれている。20代で早世した2人の画業は長く評価の機会に恵まれなかったが、県立美術館が1980年個展を開いた後、松戸市教育委員会が90年代から調査に着手し、評価の基礎が築かれた。同市教委で学芸員を39年務め、今展の図録監修と評伝を担当した田中典子さんにこれまでの取り組みを聞いた。
2人は結婚後すぐにフランスへ渡り、パリで絵画制作を行った。20年代のパリは世界各国から作家が集まり、芸術が花開いた時代だった。第1次世界大戦後、日本円の評価が相対的に高くなった背景もあり日本人画家も多かった。
2人は不運にも病に倒れ鼎 ・・・
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