【房総豪雨4年】 店が3度浸水も、乗り越え子どもの夢応援 考案スイーツ発売へ奮起 「『夢は大切』と言っている私がくじけたら説得力がない」 茂原の洋菓子店

3度の浸水被害を乗り越え、子どもたちの夢を後押しする川崎佐知子さん=24日、茂原市
3度の浸水被害を乗り越え、子どもたちの夢を後押しする川崎佐知子さん=24日、茂原市
開発したケーキの発売に向け、子どもたちが作成したチラシ
開発したケーキの発売に向け、子どもたちが作成したチラシ

 千葉県内に甚大な被害をもたらした2019年10月の房総豪雨は、25日で発生から4年を迎えた。河川氾濫で店内が水に漬かった茂原市の洋菓子店・予約制レストラン「創作スイーツ&フレンチ レーヴ」は、先月の大雨でまたしても浸水被害に見舞われた。19年から小中学生考案のスイーツを販売する「夢応援プロジェクト」を毎年続けている同店。今年の発売は延期を余儀なくされたが、復旧を進め何とか11月にお披露目するめどが立った。度重なる被害を乗り越え、同店は子どもたちの夢を後押しする。

 02年に一宮川近くの茂原市八千代で開業した同店は、13、19年、そして先月と3度の浸水被害を経験した。

 19年の房総豪雨は約120センチ、先月の台風13号に伴う大雨は約90センチの高さまで浸水。今回は水位こそ低かったが、被害は4年前と同じで、冷蔵庫やショーケース、オーブンなどの機材は使い物にならなくなった。

 4年前は同プロジェクトの2回目が進行中で、小中学生3人が考案した「カボチャのモンブラン」の販売間近で店が浸水した。

 同店代表の川崎佐知子さん(50)は店内の惨状にショックを ・・・

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