2023年7月8日 05:00 | 有料記事

銚子電鉄の直売所「ぬれ煎餅駅」に並ぶ商品=銚子市

銚子電鉄のぬれ煎餅工場で、仕上がりをチェックする従業員
「銚子電鉄の電車はぬれ煎餅が“動力”です」
開業から100年を迎えた同社の幹部社員は、倒産危機など幾度もピンチを救ったぬれ煎餅に感謝の気持ちを込めて動力に例えた。
年間乗客数は、1951年度に179万人と戦後のピークを記録したが、その後は車社会への転換が進み、沿線人口の落ち込みも重なって激減。コロナ禍の影響を除いても近年は35~36万人で、ピーク時の約5分の1にとどまる。
本業の鉄道事業を取り巻く環境は厳しいが、副業の勢いが銚電を走らせる。
◆第1号はたい焼き
同社の副業第1号は、1976年に始めた「た ・・・
【残り 970文字】